輸入木材が高騰!ウッドショックで住宅価格はどうなる?

2021年06月21日

最近、建築業界で「ウッドショック」が話題になっています。これは、お客様が住宅のご購入をお考えになる上で、とても重要な問題です。ウッドショックがどのような背景で起き、日本の住宅価格にどんな影響を与えるのかなどについて、ご紹介します。

コロナが引き金に?「ウッドショック」の背景

コロナ禍アメリカに巻き起こった住宅ブーム

いま、「ウッドショック」が世界の住宅業界を震撼させています。ウッドショックとは、短期間で木材が急激に不足し、価格の高騰が起きている状態のこと。その火付け役となったのは、アメリカの住宅ブームです。

2020年に新型コロナウイルスの感染が拡大した影響で、世界中がコロナ禍に入り、ステイホームの推進によって在宅勤務が増加しました。

これによって一戸建ての新築やリノベーションの需要が高まり、郊外に移住する人も増え、木材の価格が上昇。アメリカでは住宅ローンの金利を引下げたことで、住宅の建築ラッシュが起こり、木材価格の急激な高騰が引き金となって「ウッドショック」が起こったのです。

林野庁が4月14日に発表したところによると、北米の木材価格は2019年秋には千ボードフィート(約2.4立方メートル)あたり370ドル前後でしたが、ここにきて1,000ドルを突破。実に3倍近くも値上がりをしています。

出典:林野庁臨時情報交換会

ウッドショックはいま日本だけでなく、世界的な大問題となっており、木材の需要と供給のバランスが崩れて価格高騰に歯止めがかからないのが実情です。

輸入木材に頼る日本の住宅事情

日本は国土の3分の2が森林なので、一見住宅用の木材が豊富にあるように見えますが、実はそうではありません。

日本の林業は1970年代から衰退し始め、2002年には木材自給率が18.8%まで落ち込んでしまいました。その後、2019年には37.8%まで回復しましたが、長年輸入に頼っていた影響もあり、現在も日本は木材の約6割を輸入に依存していす。

出典:林野庁

木材を輸入に頼っているということは、必然的に海外の影響を大きく受けることになり、国内の木材不足は日本にとって大きな課題と言えます。

難しい国産材の普及

では、今後努力をすれば、国産材を普及させることはできるのでしょうか?実は、これがなかなか難しい問題です。

日本は1945年に終戦を迎えた後、復興に向けて木材の需要が高まりました。しかし戦時中に木を乱伐したことで森林は荒廃してしまい、自然災害などの影響もあって木材の供給が不足していたため、政府は造林政策を立てて成長の早いスギやヒノキなどを植えたのです。

ところが、1964年に木材の輸入が完全自由化。これによって価格の安い輸入木材が普及したことで、日本の林業は大きく衰退し、林業に従事していた人も職を離れていきました。

その後、2002年頃を底として国産材の自給率は上がり始めましたが、林業従事者が足りないこともあって、大幅な自給率アップは期待できません。現在も国の補助金に頼りながら、一定量の木材を伐り出しているような状況です。

出典:全国木材組合連合会

ウッドショックで住宅価格はどうなる?

木材の高騰した分だけ価格がUP

ウッドショックによって、今後日本の住宅価格はどうなるのでしょうか?木材の価格は住宅の建築価格の約1割なので、木材の価格が高騰すると、その分建築コストも高くつきます。

2021年に入ってから、多摩木材センターで1月10日に7,260円だった3メートルのスギ材の価格は、4月9日には1万1,825円と、わずか3ヶ月の間に1.5倍以上も上昇しました。

そのため、たとえば2021年1月に3,000万円で建てられた住宅の価格は、4月には3,150万円以上になってしまったという訳です。

出典:テレ東BIZ(2021年4月配信)

これだけの値上げにもかかわらず、輸入木材不足によって品薄のため、木材の注文は殺到しているそうです。

「それなら日本は森林大国なのだから、国産材を大量に伐採して木材価格を安くしてはどうか?」と言いたいところですが、いままでお話ししたような処々の事情から、国産材の大幅な増加は望めません。

したがって、ウッドショックによって木材価格が上がり、住宅の建築価格やリフォーム価格が上昇することは、まず避けられないでしょう。

木造住宅の建築コストは上昇傾向が続く見込み

価格が上がっているのは、木材だけではありません。その他の建材や設備の価格も、近年上昇傾向が続いており、建築コストは今後ますます上がっていく見込みです。何らかの形で木材不足が解消されない限り、この問題は解決することがないでしょう。

もちろん日本企業も、何もせずに手をこまねいているわけではありません。建築・不動産関係の大手企業3社は、国産木材を安定的に確保するために、「日本木造分譲住宅協会」を設立。植樹と伐採を持続的・発展的サイクルで行うために、活動に乗り出しました。

とはいえ、その結果が出るのは、だいぶ先のことになるでしょう。まだしばらくは、厳しい状態が続くことが予想されます。

購入を急ぐ場合は中古住宅も視野に

このように、ウッドショックによる建築価格の高騰は、今後もしばらく続くと見られています。ただし、「子どもの入学に合わせて住宅を購入したい」など、購入を急ぐ事情があるご家庭もあるかもしれません。住宅を早く購入したい場合は、すぐに入居可能な中古住宅を購入するのも、解決策のひとつです。中古住宅の購入をご検討の際は、「和歌山中古住宅販売センター」に、お気軽にご連絡ください。

当社は、和歌山地域で創業以来25年の長い実績をもつ、地域密着型の不動産会社です。お客様からお問い合わせをいただいた際には、まずご要望をしっかりとお聞きした上で、ご希望に沿ったマイホームをよりリーズナブルな価格で購入できるよう、ご提案させていただきます。

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